Time-stamp: "2009-06-16 08:31:43 yoshinov"

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QuickDecの本体はこちらです.

お知らせ

QuickDecのコンセプトを一部変更し「ごく普通のMLとして利用することができる」システムにしました.選択肢をつける方法も簡単にしました.携帯でも選択肢が見やすいようにmultipartに完全に対応しました.(07.08.24)

が,世の中には最悪のhtmlフォームを吐き出すメーラがあるようなので,すべてで正しく美しく表示できるわけでもなさそうです.事例報告をお待ちしております.

QuickDecとは

グループメンバー全員で議決やアンケートをとりたいとき,出欠の点呼をとりたいとき,(1)簡単に結論を集計できたり(2)特定の回答をした人たちだけにメールを送ったりできるとうれしいことがあります.

QuickDecを使えば,普通のMLと同じように利用しつつ,選択肢をつけたメールを配信することができます.各受信者は選択肢のURLをクリックするだけで簡単に意思表示を返すことができます.管理者は選択結果の一覧をすぐに確認できますし,まだ返事を返していない人だけに催促のメールを送ったり,特定の回答を返してきた人だけに追加のお知らせを流したりすることができます.

選択肢の数は無制限です.一つだけでもかまいません.たとえば「読みました!」とか「承認」といった肢だけをつけて送ることで,送信者は連絡が伝わったかどうかを確実に知ることができます.受信者の操作もクリックだけなので簡単に「読んだこと」を知らせることができます.

Webからメールを送信するインタフェースも提供しています.Webから送信すると,ML宛であってもあたかも個別のメールのように届けることができます.個別のメールとして受け取らせることで,返事をしなければならないと感じさせることができるでしょう.

特徴

  1. 普段使っているMLと同じように使うことができます.写真の添付なども対応しています.
  2. 送ったメールに「選択肢」や「確認ボタン」をつけることができます.メール本文の行末に「#QD#」とつけるだけで,その行が「選択肢」になります.
  3. 受信者は選択肢をワンクリックするだけで,意思表示をすることができます.運営者が締め切るまで,いつでも変更できます.
  4. まだ返事を返していない人だけにメールを送ったり,「参加」の意思表示をした人たちだけに詳細のメールを送ったりすることができます.
  5. レスポンスを返すまでの時間や,ランキングを表示します.年間ランキングで競争すれば,きっと決議の早いグループになるでしょう.
  6. 選択肢を選んだあと,フィードバックのコメントを記述することができます.選択肢を選んでしまっているので,フィードバックのコメントを書く「心理的な敷居」が下がっていて,多くの些細なコメントを集めることができると期待されます.
  7. メールを受信した人も,現在の選択状況を見ることが出来ます.受信者が「特定の選択肢を選んだ人」宛のメールを送信することもできます.
  8. MLのように同報通信のインタフェースでありながら,あたかも個人別に送られたかのように「相手の名前」で送ることができます.個別に送られたように見えるメールは返事を促進します.
  9. リッチテキスト(htmlメール)で送信すれば,選択肢はURLを隠して表示させることができます.携帯で受信する人に見やすいメールになります.

使い方

名簿のupload

  1. QuickDecの入り口ページにメールアドレスを入力すると,URLが送られてきます.
  2. そのページに名簿ファイルをuploadします.名簿ファイルはいくつでも登録できます.名簿登録者をownerと呼びます.OwnerはWebインタフェースからメールを発送することができます.そのとき,どの名簿ファイルを組み合わせて使うかを選択できます.
  3. 名簿ファイルごとに,ML名をつけることが出来ます.たとえば「hoge」という名前をつけると「qd.hoge@submit-asap.org」というML名になります.このメールアドレスにメールすれば,名簿記載のあて先に発送されます.
  4. メールアドレスと名前(敬称つき)を直接入力することもできます.少人数のときや携帯から試したい,というときにお試しください.登録したアドレスは,名簿ファイルと同じように利用できます.ただし,MLとしては利用できません.

名簿ファイルのフォーマット

uploadする名簿ファイルは,テキストで記述されていることが必要です.WORDで作成してもセーブするときは「テキスト形式」でセーブしなければなりません.Windowsの「メモ帳」で作成したものは「テキスト形式」です.

サンプル1

email1@ex2.or.jp
email2@example.ne.jp
email3@hogehoge.co.jp
一番簡単なのは,各行に一つのアドレスだけが書かれている名簿ファイルです(サンプル1).

サンプル2

email1@ex2.or.jp,あゆみさま
email2@example.ne.jp,石田さま
email3@hogehoge.co.jp,たかみね様
(※最重要) 各行先頭に一つ,メールアドレスが書かれていること.最後の行にも改行を入れること.

半角カンマ(,)で区切って,名前(敬称つき)を記載することもできます(サンプル2).この場合には,メール送信時に名前が使われます.

名前を書かなかった場合には,メールアドレスにDearをつけた表記が利用されます(サンプル1,3).カンマが複数あっても無視されます.サンプル1,3は,いずれもDear xxxxx.xx.jpのように表示されます.

サンプル3

email1@ex2.or.jp
email2@example.ne.jp,,三つ目がある!
email3@hogehoge.co.jp,

同じ名前のファイル名をuploadすると警告ナシに上書きされます.同名ファイルをuploadすれば新しいものに置き換わります.そのときML名を空欄にすれば,従前のML名がそのまま利用されます.新しいML名をつけたとしても,古いMLの名前は残ります(ただし名簿ファイルは更新されているのでメンバーのあて先は更新されます).名簿を完全に無効にしたいときはカラの同名ファイルをuploadしてください.ファイル名は残りますがアドレスは入っていませんので配信はされません.

メールの発信

「qd.hoge@submit-asap.org」というアドレスが生成されましたら,一般のMLと同じようにご利用ください.

選択肢の作り方

たとえば以下のようなメールを考えます.

来年の野菜はなににするかの決をとります.一つだけ選んでクリックしてください.締切は来週月曜です.それまで何度でも変更してかまいません.

きゅうり
なす
だいこん
ほうれんそう
どれでもいい

選択肢となる行の行末に「#QD#」という記号を入れます.
来年の野菜はなににするかの決をとります.一つだけ選んでクリックしてください.締切は来週月曜です.それまで何度でも変更してかまいません.

きゅうり#QD#
なす#QD#
だいこん#QD#
ほうれんそう#QD#
どれでもいい#QD#

これでおしまいです.そのまま発送すれば,届いたメールにはURLがついています.また,上記メールを「リッチテキスト(HTMLメール)」として作成すれば,URLは隠されますので,携帯でも見やすい表示となります.

ただ,hotmail.comのリッチテキストメールではfont指定のコードが先頭部分にあり,それがメール本文として表示されてしまいます.認識はしているのですが,修正の具体的予定は立っていません.

メール本文には「現況?」というリンクも自動的に付与されます.これをクリックすると,現在の返事の回収状況が確認できます.

注意事項

  1. 「#QD#」は,必ず半角で書いてください.全角で書いても無視されます.
  2. 「#QD#」は,必ず行末に書いてください.行末に空白が入っても許容するようにはしていますが...
  3. 「#QD#」をメールの末尾に書くときは,必ず改行を一つ二つ入れてください.特にリッチテキストのメールの場合,signature行などとまとめてしまったりするメーラがあり,QuickDecシステムが正しく処理できない場合があります.

Webからの発信

Webのインタフェースを利用することで,やや高度な調節ができるようになります.これは名簿を登録した人(owner)だけが利用できる機能です.入り口よりお入りください.

セッションの作成

Webからのメール送信は以下の手順になります.

  1. メールの発送は「セッション」という単位で管理されます.同時に複数のセッションを作ることができます.
  2. メールの件名(サブジェクト),本文をつくります.
  3. メール受信者がセッション情報をどの程度閲覧できるかを決定します.
  4. 名簿ファイルを選択します.
  5. 最終的に確認したら,Do it!

セッションの現況については,再び入り口よりお入りいただくことで確認していただけます.

サブメール

ある選択肢を選んだ人たちに対してだけ,メールを送りたいときがあります.「参加」の人だけに待ち合わせ場所を連絡するとか,「保留」を選んだ人に再度の意思表示を促すとか,などです.これを「サブメール」と呼びます.

入り口から入り,既存セッションの一つを選ぶと,選択肢ごとのリストが表示されます.そこにあるボタンを押すことでメールを送信する画面に移ります.

すでになんらかの返事を返した人たちに対するサブメールでは,「xx」を選択された皆様,と行頭に表示されたメールが送信されます(個別の名前は使われません).返事を促すものではないからです.

これに対して,まだ返事を返していない人々へのサブメールは個別の名前を利用します.そのほうが返事を促すと考えられるからです.

BUG情報,機能追加の要望

追加機能の要望が多ければ,実装します.お寄せください.スタイルシートを記述すればインタフェースも見やすくなるとは思いますが,いまのところ放置です.

BUG情報

寄せられている要望

開発者

本システムは,独立行政法人 産業技術総合研究所 山本吉伸によって開発されました.

プライバシーポリシー

本システムを利用されるにあたり送付先として登録されたメールアドレスは,本サービスの利用以外の用途には一切利用しません.セッションを開設するにあたって登録されたメールアドレスは,本システムの利用およびシステム運営上の連絡事項の通知,研究のための調査以外の用途には一切利用しません.

利用料金

無料です.商用利用に便利なQuickDecProもあります.

100GB HDD 相当の寄付をAmazonのギフト券で受け付けています.金額は3000円〜5000円,あて先はsuganoya@gmail.com(HDD寄付担当)です.

免責事項

本システムは社会人ボランティアによって運営されています.本システムは予告なくサービスを中断,停止することがあります.日常的なバックアップは行いますが,いかなる事態に対してもサービスの継続をお約束するものではありません.

当システムでは名簿ファイル,やり取りされたメールの内容などは一切保存しておりません.重要なファイル,名簿等は必ずお手元にて保管してください.万が一システムをリセットするような状況になりましたらご協力のほどよろしくお願い申し上げます.

解決済み

mail iconadmin.quick@submit-asap.org